階段を見たら健康器具と思え!

  • 2017年07月14日

タライです。

 

最近、職場(8階)に行くときと、自宅(12階)に帰るときはなるべくエレベータでなく階段を使うようにしています。

重い身体には大変辛く、タイトルの言葉を実感しています。

ハーハーと、息切れしながら階段を登っていると、この労苦をなくしたエレベータはなんと優れた発明なのだろうと考えざるをえません。

 

そこで、いつごろ誰が発明したのか気になり調べてみました。

 

エレベータという機構自体は紀元前からあったようです。ロープと滑車さえあれば簡単にできるので原型は誰が発明したかということはわかりません。

19世紀までずっと人間が乗って昇降できるようなものは存在していませんでした。

なぜなら、ロープが切れると落下してしまうため、安全性に欠けるからです。

 

エレベータの歴史で最重要の発明は、アメリカ人の発明家エリシャ・オーチスによる落下防止装置にあります。

この発明による落下防止装置は、エレベータが規定の速度よりも高速に動くとエレベータから爪が飛び出て、エレベータシャフトにある歯と噛み合ってエレベータの落下をストップさせるという仕組みです。

下図において赤で囲ったギザギザの歯に、青で囲った爪が噛み合います(クリックすると大きい図を見ることができます)。

20170714_01

 

特許公報はUS31128で1861年に発行されています。

名称は Improvement in hoisting apparatus.

和訳すると 「巻き上げ機の改良」です。

https://patents.google.com/patent/US31128A/enから見ることができます。

 

これが発明されたことで、ロープが切れたとしても一番下まで一気に落下することはなくなり、安全に乗れるようになったため、エレベータは世界に普及しました。

なお、発明者のオーチスは現在エレベータシェア世界一の会社オーチスの創業者です。

 

しかしながら、エレベータは階段と違って健康器具にはなりません。

健康のためにも、時には階段を使いましょう。

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