お醤油の容器は進化中

  • 2014年01月27日

 スマイルです。
 家庭の調理や食卓で毎日使う醤油は、昔は、消費量が多く、無くなるのが速かったものです。しかし、近年は、家族構成の変化や食生活の多様化により醤油の消費量が減少し、さらに健康志向により保存無添加品が増加したために醤油の劣化が速くなりました。
 
 2012年7月に発売されて話題になったキッコーマンの生醤油は、ボトルが「新時代の容器」と呼ばれました。ボトルの中に内袋があり、その内袋に入っているしょうゆが空気に触れず、酸化を防ぎ、美味しさを保てるという二重構造ボトルです【写真1,写真2】。

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【写真1】
ボトルの外観
【写真2】
包装フィルムを剥がしたボトル



 柔らかいプラスチックでなるボトルを手で押すとしょうゆが出る仕組みです。手を緩めるとボトルは元の形に戻りますが、内袋はしょうゆが出た分だけ小さくなります。このボトルは、開封後も90日間は鮮度が保たれるそうで、同社の「いつでも新鮮」シリーズの生しょうゆなど9商品に使われています。

 私も「いつでも新鮮」を使っています。刺身や豆腐料理はもちろん個人的に野菜料理に良く使います。炒めた後の仕上げに使うことで、香りとコクと旨みをプラス♪します。
サラダに使うと醤油のとがった感じが無いので、生しょうゆだけで美味しいです!

 参考までに、1976年、ペットボトル飲料すらなかったころ、キッコーマンと吉野工業所は日本で初めてペットボトル入りのしょうゆを開発し、特許の多くを共同出願しています。(特開2012-192975、特開2013-014380、特開2013-035557)。

参考記事:読売新聞
参考URL:http://www.kikkoman.co.jp/index.html

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懐かしくも

  • 2014年01月17日

こんにちは。スイマーです。

昨年12月某日、我が服部国際特許事務所は大々的に大掃除を行いました。自分の机だけでなく周辺の普段あまり使用しない机の引出しの中も整理しました。
全所員で早朝から作業する中、私の隣の机の引出しからとても懐かしい物が出てきました。

それは「製図用トレス用紙」。
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現在、当所では特許図面の作成をPCで行っておりますが、ふた昔程前まではどの事務所でも手書きでの作図がほとんどだったと思います。
太めの実線やハッチングの細線、図中の符号に引き出し線など、すべての線を三角定規とテンプレート、そして製図ペンを使って描いていました。
一日以上掛けてやっと一枚完成という事もあり、そんな図面に大幅修正が入った時などは、砂消しや切り貼りで修正箇所を消しながら溜息を付いたものです。

それがPCを使用している今、予め変更に対応出来るように書いておけば(ここ大切です!)たとえ大幅な修正があってもそれなりの時間と労力で図面が完成し、かなりの時間短縮が図れるようになりました。中でもハッチング変更は特に楽になったと思います。技術の進歩ってすばらしい。

しかしながら、実際は、手書きの方が便利なシチュエーションは有るにはあるのですが、あの砂消し作業や描いた図面にカッターを入れる作業を思い出すと、やっぱり手書きの時代へ後戻りしたくないなぁ、と思うのでした。
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フルーガル・イノベーション

  • 2014年01月10日

こんにちは、YAです。
みなさんは、この(Frugal innovation)という言葉をご存じですか?
フルーガル・イノベーションとは、必要に迫られながら、問題に合わせて調整されたテクノロジーを活用して身近な課題をお金をかけずに解決するための発明を指すそうです。インドでは、年間1500件もの発明が生まれ人々の暮らしに大きく貢献しています。

アニル・グプタ教授は、1989年に草の根の発明家を発掘する団体「ハニー・ビー・ネットワーク」を立ち上げ、発明家が世界へ羽ばたく手伝いをしています。彼は、これまでに木を上るための道具や水陸両用の自転車、風力を使った灌漑(かんがい)システムなど2万5000件を超える新しい発明を紹介してきたそうです。
http://www.cnn.co.jp/world/35034728.html(参考記事:CNN.co.jp)

次の発明品は、どんな機能があるのでしょうか?
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手術支援ロボット

  • 2014年01月10日

 昨年の12月27日の中日新聞の記事に、大手自動車部品メーカーは東京女子医科大学と信州大学と共同開発した手術支援ロボットの臨床実験を行い、2015年の市販を目指すとありました。

 この手術支援ロボットは、医師の前腕を常に支えて常に腕に寄り添うように動き、腕を止めるとセンサーが感知してどの位置でもぴたりと止まるそうです。
このロボットを使用することにより、医師は細かな手先の動きを要する手術の際に、手ぶれを抑えることができます。
 この大手自動車部品メーカーは、車生産ラインで使用される産業用ロボットのノウハウと、エアバックのセンサー技術等により、手術支援ロボットを完成に近づけたそうです。
 この手術支援ロボットに関連しては、日刊工業新聞社や信州大学ホームページにも、その名称を「iArmS(intelligent Arm Supporter)」として紹介されていました。
 この大手自動車部品メーカーが技術力を高めるように、私たち特許事務所も、明細書作成の技術をさらに高め、新たな技術分野に積極的に取り組んでゆきたいと思います。
(のび太)

中日新聞の記事
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013122790084642.html
信州大学ホームページの記事
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/chair/i-noge/news/2013/04/13514.php
日刊工業新聞社の記事
http://www.robonable.jp/news/2013/09/denso-0912.html
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