カーリル ~図書館をもっと楽しく~

  • 2016年09月26日

週末、娘が岡崎市にある絵画教室に通っていて、お迎えまでの時間を近くの図書館で過ごすことがあります。岡崎城の近くにあるLibra(りぶら)という愛称の「岡崎市図書館交流プラザ」です。多くの閲覧席を兼ね備え、コンビニやカフェも併設されているので、本の閲覧のみならず、タブレットを持ち込んでコーヒーを飲みながら時間をつぶすこともでき大変重宝しています。

図書館で本を探す時に、本棚を見ながら探すこともありますが、検索機でキーワード検索して探すこともあります。ですが、図書館にある検索機に使い辛さを感じます。

先日、Libraで「日経ビジネス」を閲覧していたところ、気になる記事を見つけました。
カーリルというベンチャー企業を紹介する記事でした。株式会社カーリルがインターネット上で提供している「カーリル」(https://calil.jp/)は、全国の図書館の蔵書情報と貸し出し状況を簡単に高速検索できるサービスです。現在は6700館を超える図書館に対応していて、日本全国の94%の図書館をカバーするまでに至っているそうです。

実際にサイトをひらき、使ってみました。「カーリル」の親しみ溢れるロゴ(登録商標)とともにポップなページが現れました。図書館マップからお気に入り図書館を登録し、キーワードで本を検索すると、図書館の蔵書有無や貸出情報のみならず、本の表紙画像も表示され、Amazon等のデータベースを使って図書館に蔵書が無い本の情報まで表示してくれます。検索結果で表示される「予約する」ボタンをクリックすれば、図書館のホームページの予約画面に遷移します。これは本当に便利です!

2010年に「カーリル」の提供を開始し、その後、システムの仕様書を無償で公開したことにより、このAPIを用いたアプリケーションが次々に登場し、結果として利用者を増大させました。また、今年4月に図書館の業務向け超高速横断検索APIの運用を開始し、第1号のユーザーとして京都府立図書館が導入したそうです。

カーリルは岐阜県中津川市にある従業員5人の会社です。図書館の横断的な蔵書検索システムという、これまで誰も手を付けなかったことに挑戦していく姿勢は素晴らしいです。目の付け所が違います。たくさんの苦労があったと思いますが、カーリルのホームページを見ていると、楽しくて仕方ないという想いがにじみ出ているように感じます。「図書館をもっと楽しく」をモットーに、惜しみなくアイデアと技術をつぎ込む姿勢には学ぶべきものがたくさんあります。図書館との距離を縮めてくれて本当にありがとうございます♪ (すーママ)


<参考記事、参考サイト>
日経ビジネス2016.8.22号
日経BP社ITpro:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/040701015/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.