飛び立つ国産飛行機

  • 2015年10月01日

 日本のメーカーが開発・製造する飛行機が飛び立とうとしています。ホンダジェットや、MRJ(三菱リージョナルジェット)がそれです。

 ホンダジェットは、本田技研工業とホンダエアクラフトカンパニーが開発し、ホンダエアクラフトカンパニーが製造と販売をする小型のビジネスジェット機です。仕様は、最大定員7名、航続距離2,185km、最大速度778km/hとなっていて、競合他社製品と比べて速度が速く、燃費が良いのが特徴です。エンジンが主翼の上にある独特のスタイルで、機内空間も広いそうです。ホンダジェットは2014年に量産1号機の初飛行に成功しています。
HondaJet Ryabtsev.jpg

 MRJは、三菱航空機を筆頭に開発・製造が進められている小型旅客機です。仕様は機種により、定員70~90席、航続距離は最長3,380km、最大速度956km/hとなっていて、快適な客室空間と、20%の燃費向上、低騒音が特徴です。量産1号機は2017年に納入予定となっています。
MRJ試験一号機

 MRJは、戦後初の国産旅客機であるYS-11に次ぐ久しぶりの国産旅客機です。ジェット旅客機としては日本初となるため、メディアにもよく取り上げられていますね。YS-11は、日本航空機製造が製造し1962年に初飛行したプロペラ機で、1972年に生産が終了、2006年には日本での旅客運航を終了しています。YS-11は、歴史に残る機械技術として機械遺産に認定されています。
Japan Maritime Self-Defence Force NAMC YS-11M (YS-11-112) Aoki-1.jpg

 1903年にアメリカ出身の動力飛行機の発明者であるライト兄弟が、動力を備えた飛行機での有人飛行を成功させてから112年。日本の企業名を冠した飛行機が活躍する日々への期待は、航空機事業に関わる方達だけでなく、利用者にとっても大きく、安全で快適な空の旅ができることを一番の楽しみにしています。日本では、より多くの人に航空に対する理解と関心を高めてもらうために、9月20日を「空の日」と制定し、この日の前後には、全国各地の空港などで様々なイベントが実施されています。足を運んで期待を膨らませるのもいいですね。

 なお、MRJは、2015年10月の後半に愛知県豊山町にある県営名古屋空港にて初飛行が計画されています。その時には、臨時の見学スペースを設け、インターネット生中継も予定されているそうです(初飛行の日程は、天候等の理由から直前に発表される予定です)。

 また、YS-11は、岐阜県各務原市にある「かかみがはら航空宇宙科学博物館」など、国内各所で展示されている機体を見学することができますが、私NKは、阿蘇くまもと空港の駐車場で屋外展示されているのを目撃したことがあります。ちなみに、おすすめの熊本土産は、「誉の陣太鼓」と、「黒糖ドーナツ棒」です(^o^)

Wikipedia参考資料
ホンダジェット:https://ja.wikipedia.org/wiki/HondaJet
MRJ:https://ja.wikipedia.org/wiki/MRJ
YS-11:https://ja.wikipedia.org/wiki/YS-11

写真のライセンス表示
ホンダジェット:
HondaJet Ryabtsev” by Sergey Ryabtsev – http://www2.airliners.net/photo/Honda-Motor-Company/Honda-HA-420-HondaJet/0925641/L/. Licensed under GFDL 1.2 via ウィキメディア・コモンズ.
MRJ:
MRJ” by Grasshopper2015投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 4.0 via ウィキメディア・コモンズ.
YS-11:
Japan Maritime Self-Defence Force NAMC YS-11M (YS-11-112) Aoki-1” by Toshiro Aoki – http://jp-spotters.com/0184.html. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

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