冬の養生

  • 2011年11月18日

こんにちは、ジンです。

 最近、ずいぶん寒くなってきたと感じ、暦を調べたら立冬になっていました。
立冬は、二十四節気のなかで、冬の最初の節気として、非常に重要な節気です。
 この時期になると、冬眠する生物は、そろそろ冬眠の準備を行います。人間が冬眠するとは言いませんが、立冬になると冬を補うという習わしがあります。

 今日は、冬の養生について書きたいと思います。
 中国の最も古い医学の古典『黄帝内経』には、「冬は、閉蔵の季節である。冬になると、万物の生気が閉じこもる。冬になると、川が凍り、地が裂け、天の陽気は万物から遠ざかる。冬になると、夜は早く寝、朝はゆっくりと起き、日の出日没に伴って起居すべきである。冬には、欲望を潜めながらすでに遂げたような満足感を保つべきである。冬には、体内の陽気を洩らさないように寒い刺激を避け、体を暖かく包むべきである。」と書いてあります。

冬三月.此謂閉藏.水冰地.無擾乎陽.早臥晩起.必待日光.使志若伏若匿.若有私意.若已有得.去寒就温.無泄皮膚.使氣亟奪.此冬氣之應.養藏之道也.
逆之則傷腎.春爲痿厥.奉生者少.

これを解釈し、精神面、生活面、飲食面に分けて説明しますと、
 精神面:なるべくいらいらすることを避け、情緒を安定させることが重要、
 生活面:十分な睡眠を確保し、臓器を養うことが重要、
 飲食面:カロリーの高い食べものを食べるべきであり、ビタミンの不足を避けるのが重要、ということになります。

中国の古典には、素晴らしい教えがいっぱいあります。
これからの寒い冬にむけて、心身ともに、健康にのりきる心構えとしたいです。

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