必要は発明の母

  • 2014年03月06日

 こんにちは、ヒロです。

 当事務所にはドリップバッグ式のコーヒーが常備されており、所員はいつでも自由にコーヒーを飲むことができます。みなさんはコーヒーに砂糖やミルクを入れて飲みますか?僕は砂糖のみ入れるのですが、最近、ちょっとした問題に直面しています。それは、「砂糖が均一に混ざらず、コーヒーの下の方ほど砂糖の濃度が高くなり、飲み始めは甘くなく、飲み終わりごろにとても甘くなる」という問題です。 「スプーンやマドラーを使えばいいじゃないか」とおっしゃる方もいるかもしれません。確かにスプーン等の道具を使えば簡単に解決します。しかし、スプーンを使った場合、スプーンを洗う手間とスプーンの置き場所という別の問題が・・・。理想は、「カップ以外の道具を使うことなく、コーヒーと砂糖を均一に混ぜること」です。
 このことを昼休みに職場の仲間に話したところ、色々なアイデアが出ました。

 まず出てきたのが、「カップに砂糖を投入後、少量のお湯またはコーヒーを入れ、カップを揺すって砂糖を溶かし、砂糖が溶け切ったらコーヒーをつぎ足す」というものです。これはなかなかいいアイデアです。「カップ以外の道具を使うことなく、コーヒーと砂糖をほぼ均一に混ぜること」ができます。しかし、カップを揺するときにコーヒーがこぼれる場合があることや、この方法でも多少の不均一さが残ることから、さらなるアイデアを求めました。
 「一般的な結晶状の砂糖(グラニュー糖)ではなく、顆粒状糖(フロストシュガー)を使うのはどうか」との意見も出ました。顆粒状糖は、グラニュー糖を粉末にして空気を含む多孔質の顆粒状にしたものです。冷たい水にも溶けやすく、主にヨーグルトやお菓子用に市販されています。なるほど、顆粒状糖を熱いコーヒーに使えば、容易に甘さを均一することができそうです。
 「カップの開口部程度の大きさの板状に成形した顆粒状糖をコーヒーに浮かべれば、徐々に溶けて下降し、勝手に均一に混ざるのでは?」といった意見や「一端側の周囲に砂糖(顆粒状糖)を付着させた棒状のプレッツェル菓子でコーヒーを混ぜて砂糖を溶かし、棒だけになったプレッツェル菓子は食べてしまう」という、商品化につながりそうなアイデアも出ました。ひょっとして、こんな商品は既にあるのでしょうか?(調べたところ、木製のマドラーの先端に砂糖を付着させたものはあるようです。残念ながら、マドラーは食べられません。)
 また、ネットを検索していた同僚から、2つのカップの紹介がありました。1つは、底に電動のスクリューを設けたマグカップです。このマグカップは、スイッチを押すとスクリューが回転し、中の飲み物を均一に混ぜることができます。しかし、「電池等の電源が必要」、「電動部の故障の心配」、「スクリュー近傍の清掃が困難」等の懸念があります。(参考「ITmedia記事」)

 もう1つは、底部から開口端部まで内壁に沿って傾斜しながら延びる2つの突起を互いに対向するよう設けたカップと、このカップを軸中心に回転可能に支持するソーサーとのセットです。「ソーサーに載せたカップを手で回転させると、内壁の突起により、中の飲み物が渦を巻くようにして攪拌される」というものです。このカップは、電動スクリュー付きマグカップのような懸念がなく理想に近いのですが、まだアイデア段階なのか、市販されていないようです。(参考「HomeChunk記事」)
 どなたか、上記問題を解決できる発明のアイデアをお持ちではありませんか?小さな問題ですが、解決を望む人、その発明を必要とする人は世の中に結構居るのではないでしょうか?上記を超える良いアイデアがひらめいた方、是非、当事務所まで出願のご相談をお待ちします。

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