世界初の特許 ~英国~

  • 2014年03月20日

ギネスブック外観比較
【写真1:2014年版】

ギネスブック中身比較
【写真2:1994年版】


 こんにちは。SHOです。

 先日、書棚の整理をしていたら昔購入した1994年版ギネスブックが出てきました!そこで、ふと思い立って、1994年版ギネスブックと最新の2014年版ギネスブックとを見比べてみました。20年も経つと外観が大きく変わっていますし、中を見ても、1994年版はまるで辞書のように情報がぎっしり書き記されていますが、2013年版は写真もカラフルになっていてまるでカタログのようです。

 ギネスブックは、イギリスのギネスワールドレコーズ社が収集した世界記録を書き記した書籍の通称であって、正式な名称を「GUINNESS WORLD RECORDS」と言います。「GUINNESS WORLD RECORDS」は、20言語に翻訳され100カ国以上で紹介されており、著作権がある書籍としては、ハリーポッターシリーズなどと並び、世界で最も販売されている本であると自らを認定しています。

 1994年版ギネスブックが発売された当時は、興味がある世界記録を調べようとすると辞書を引くようにギネスブックを調べなければいけませんでしたが、現在ではギネスワールドレコーズ社のHPにおいて英語のキーワードを入力するとキーワードに関連する世界記録のリストが出てきます(日本語サイトでも可能ですがリストは英語で出てきます)。試しに、「patent」と入れてみると関連する世界記録が7つ出てきました。この「patent」に関連する世界記録のなかでも「First Recorded English Patent」として認定されている1449年に取得された特許に興味を持ったので調べてみました。
 この「First Recorded English Patent」は、現在のオランダ出身のUtynamのJohnというガラス職人がイギリスにおいて取得したステンドグラスの製造方法に関する特許です。UtynamのJohnは、イートンカレッジの窓ガラスを作るためイギリスに来ていたとき、当時のイギリスにおいて知られていなかったステンドグラスの製造方法を20年間独占することをイギリス国王ヘンリー六世によって認められたそうです。一方で、UtynamのJohnには、このステンドグラスの製造方法をイギリスの人々に教えることが義務づけられていました。新しい技術を公開した者に対しその代償として一定の期間、一定の条件の下に特許権という独占的な権利を国が付与する現在の特許制度の根幹に関わる考え方がこの時代に既にできていたのですね。

 ところで、1449年に取得されたステンドグラスの製造方法に関する特許の明細書に相当するものを見てみたいと思い、ネット上を探してみましたが残念ながら見つかりませんでした。もし、見つけることができましたら、このブログで報告したいと思いますのでお楽しみに。

ギネスワールドレコーズ(日本語サイト)

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