画材の商標

  • 2014年09月04日

スイマーです。
深夜のテレビ番組等は、DVDに録画しておいて後日まとめて観る生活をしています。
いろいろ観ている番組の中で少女漫画家がマンガを描く話があり、ひとつ思い出した事がありました。

マンガを描く工程で「トーンを貼る」という作業があります。トーンとは、パターンが印刷された透明フィルムシートで、これをカッターなどで切り抜き紙面に貼り付けて、立体的な効果や質感を表現します。主に印刷や建築図に使われていた物でしたが、イラストやマンガを描く道具として主に知られています。

私スイマーもイラストやマンガを描く事を趣味にしていた時期があり、その頃はこの「トーン」の事を「スクリーントーン」と呼んでいました。
Wikipediaによると、これは英国”エセルテ社”の商標です。
数社から同じようなシート(シール状の画材)が多種売りだされていましたが、近隣の画材屋さんではエセルテ社の製品のみ置いてある所が多かった為、偶然違うメーカーの物を手にとっても「これはスクリーントーン。」と、その頃はどれも同じ名前で呼んでいました。
圧倒的なシェアがあると、似た商品も同じ名前で認識される事があります。
この「トーン」において他社の製品は似たような名前ではありませんでしたが、今周りを見渡してみると判別の付きにくい名前の商品が多々ありますね。差別化を図り名前を登録し権利を主張する事は大切だと思います。

Wikipediaより「スクリーントーン」

特許庁の電子図書館で「スクリーントーン」の商標検索をすると、漫画原稿作成ソフト等を開発・販売する”株式会社セルシス”がこの商標権を保有しているようです(2014年9月現在)。
ここ20年程で、プロはおろかアマチュアまでも、マンガはほとんどPCで描くといわれる昨今。時代はどんどん電子化されているようです。

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