羅針盤と方向音痴

  • 2013年01月17日

 歴史上の三大発明と呼ばれるものには、火薬、印刷技術と共に羅針盤が挙げられます。羅針盤、すなわち方位磁針の発明によって航海術が著しく発達しました。今では、自動車やスマートフォンのナビゲーション機能を利用する人も多いでしょうが、土地勘の無いところへ行くときなど、方位磁針を持っていると心強い気がします。
 (下の写真は、Wikipedia「方位磁針」に掲載されたものです)

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 方向感覚が劣る人を俗に「方向音痴」と言いますが、この日本語に疑問を感じたことはありませんか? 「痴」が「能力が劣っている人、うまくできない人」を意味するのはわかりますが、どうして「音」が入るのでしょうか? 歌がうまくても道によく迷う人はいるでしょうから、方向感覚が劣る人が必ずしも音痴だとは言えないでしょう。「音」を無くして、「方向痴」でいいのではないでしょうか?

 韓国語では、「음치(ウムチ),박치(パクチ),몸치(モムチ),길치(キルチ)」という言葉があるそうです。それぞれ、直訳すると「音痴、拍痴、体痴、道痴」となります。漢字から大体察しがつくと思いますが、順に「音感が劣る人、リズム感が劣る人、ダンスが上手くない人、方向感覚が劣る人」を意味します。日本語のように無意味な「音」がなく、わかりやすいと思います。

 最後に、昨年末韓国で公開され話題になった映画「음치클리닉(音痴クリニック)」のオフィシャルページを紹介しましょう(KO)。

http://www.vocalclinic.kr/index.htm

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