ライブをテイクアウト

  • 2013年03月15日

 こんにちは。ヒロです。

 先日、歌手の野口五郎さんが特許を取得し、この特許に基づくサービスが開始されたというニュースを見ました。野口五郎さんといえば「新御三家」の一人として1970年代に大活躍したアイドルで、現在も音楽制作やライブ活動等、音楽に関する仕事を精力的に続けてみえます。野口さんは、我が故郷、岐阜県美濃市出身です。同郷の大先輩の特許に関するニュースに、注目せずにはいられませんでした。

 さて、野口さん発案のサービスとはどのようなものでしょうか?やはり音楽関連?このサービスは、フォネックス・コミュニケーションズという会社が開発を担当した「テイクアウトライブ」というサービスで、コンサートライブの終了直後から、当日のライブ映像をスマートフォンで見ることができるサービスです。ライブの帰り道や帰宅後、直前に観覧したライブの感動をもう一度味わえるとあって、このサービスを体験した人達からは好評を得ているそうです。「テイクアウトライブ」というサービス名のとおり、正に「ライブ」をテイクアウトする(持ち帰る)感覚ですね。アーティストのファンにとってはとても嬉しいサービスだと思います。今後、多くのライブでこのサービスが利用できるようになるといいですね。

 「テイクアウトライブ」では、二次元コードを印刷したカード等をライブの来場者に配布し、ライブ終了後に来場者がスマートフォンで二次元コードを読み取ると、主催者側で録画および編集した当日のライブ映像をスマートフォンでダウンロードし視聴できます。印刷された二次元コードにはユニークな(唯一無二の)IDが埋め込まれていて、初回視聴時にIDとスマートフォンの端末情報等とをサーバ上で紐付け、他の端末からのダウンロードを禁止することにより、来場者以外からの不正アクセスを防止できるとのこと。主催者側にも配慮されています。このサービスの基となった特許についてIPDLで調べてみると、ありました。「コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法」という名称で2011年の11月に登録(特許第4859882号)されています。

 このサービスが成功したら多額の特許ライセンス料が入る可能性があることを指摘された野口さんは、「考えたことない。僕は歌うだけだから。」と答えたそうです。この特許は野口さん個人(本名)で出願、登録されており、アーティストとしてビジネスを展開するわけではないとのこと。純粋に音楽業界の発展、活性化を望んでいらっしゃるようです。素晴らしいですね。ますます、野口五郎ファンになりました。
 野口五郎さんのオフィシャルHPはこちらです↓↓
http://www.goro-net.com/

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