STAP細胞が証明してくれた私の仮説

  • 2014年02月27日

 ジンです。今日はちょっと哲学的な話をしたいと思います。
 現在、人類を含む生物にとって最も偉大な発明といえば、STAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency cells))の獲得だと思います。

 STAP細胞は、従来の核移植細胞、およびips細胞よりはるかに優れています。しかし、もっと優れているのは、STAP細胞ではなく、STAP細胞を獲得する方法です。今回のSTAP細胞は、普通の細胞に外部刺激を与える方法で得られ、細胞に大げさな加工を加える方法を使用していません。そのメカニズムはまだ解明されていませんが、劣悪な環境で生き残りたい細胞の本質的な機能が誘発されたのが原因かもしれません。そういった意味で考えると、STAP細胞の獲得よりも、万能細胞の新しい獲得方法が発見されたとも言えます。

 仮に、程よい劣悪な環境が細胞の存続にかかわる優れた特性を誘発することができるのであれば、程よい劣悪な環境は生物の存続にかかわる優れた特性を誘発する可能性が見いだされたということです。さらに広く言いますと、生物界においても、発展とその発展を阻害する力とが共に存在するかもしれません。
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